長崎県時津町で福祉タクシーを開始して感じたこと☆
2020/10/30
新年あけましておめでとうございます。
年末になると、大掃除をする人も多いかとは思いますが、先日、長崎発の通販会社から買った高圧洗浄機で初めて家の外周りの洗浄をしてみました。
これが凄い威力でして、みるみるうちに汚れがとれていくのです!
テレビで言ってた通りの性能でした!
1つ難点は、汚れがとても落ちるあまりに中途半端でやめられない事です(笑)
そんな夢中に掃除をした私ですが、今年は怒涛の年となりました。
夢中で頑張り続けた前職を退職し、新しい道へ進むために起業をしたこと。
これは私の人生にとっても、大変貴重で一生忘れることのできないことであると思います。
今回は、起業した福祉タクシー(介護タクシーとも言います。)で感じたり、気づいたことをお伝えさせていただきます。
自分にとって当たり前は、他人にとって貴重なこともある。
2017年11月末から本格的に介護福祉タクシー事業を開始しました。
早や1ヶ月が経ち、まだまだご利用者様は少ないですが、「安全に快適を!」を最優先に仕事をさせて頂いています。
ご利用者様の顔を見ていて1つ気が付いた事があります。
それはお迎えに行った時は少し顔が緊張している感じなのですが、車両に乗り込み街並みが流れていく様子を見ている時に、どこかほっとした表情をされる方が多いなと感じました。
「外の景色は何ヶ月ぶりやろうか」
「ここの通りは前から全然変わっとらんばい」
「ここは随分街並みが変わっとるばい」
なかには「新しい道路ができとっけん、遠回りでもそっちば通ってくれんね」などなど。
病院では病院ならではの緊張感がやはりあると思います。
転院となれば転院先のことも気になると思います。
なによりご自身の身体のことが一番気になる事ではないかなと思います。
そのような中でほんの少しの時間でも外出したことを実感した時、何かほっとすることを感じられているのかなと思いました。
ほっとした表情をされているなと感じた時は自分もとても嬉しくなってきます。
私にとって、普段通る道ですから当たり前の景色な訳ですが、利用者さんにとっては貴重な外出ということになるわけです。
「お客さんは福祉タクシーなんかに乗りたくない」と思っています。
しかし、同じ乗るなら「乗る楽しみ」も必要だなと考えさせられました。
仕事をこなすという考えではなく、仕事をさせていただくという気持ち。
難しいと感じたのは時間配分です。
予約が重なると次のお客様を迎えに行く時間がどうしてもぎりぎりになってしまう場合があります。
なるべく時間の余裕を持ちたいとは思いますが、お客様のその時の都合もありますので、急かすことはしたくありません。
だからと言って次に遅れるわけにも行きません。
車の速度を上げたところで着く時間は殆ど変わりませんので、安全な速度は守っています。
次の予約までに時間がない時はかなりドキドキになってしまうので、搬送が雑にならないように自分に言い聞かせながらの対応でした。
これはこれからの課題になってくるなと思っています。
そして搬送が終わった時にご本人やご家族から「助かりました、ありがとうございます」と声をかけてもらった時は、なんとも言えないありがたい気分になります。
きっと闘病生活は自分たちが思う以上に辛いことが多いはずです。
早く元気になって外にも自由に行けるようになると良いのになと思いながらこの1ヶ月仕事をさせて頂きました。
ほんの僅かな時間の関わりですが、ものすごく濃い時間に感じてなりません。
この僅かな時間の中で、いかに信頼していただき、安心して外出の楽しさを感じてもらえるか。
これからの課題として取り組んでいかなければいけません。
時間配分の目処があまく、仕事を詰め込みすぎると「仕事をこなす」という作業的な感じになりがちです。
しかし、そういった気持ちではなく、「一人一人のために仕事をさせていただいている」という気持ちを忘れずに来年も頑張っていこうと思います。