家庭ヒヤリハット集

坂道Uターン(横向きになったときの怖さ)

坂道でUターン?と思われそうですが、長崎は坂道が多いので、こういった場面に出くわす人もおられるかと思います。

私の介護タクシー業務の中では、割とこういった場面があるので今回はこの記事をヒヤリハットとして書かせていただきます。

まず、結論から言うと、急な坂道で車椅子をUターンさせる時、車椅子が横向きになった時は大変危険です。

 

イラストでは、誰も乗っていない状態なので重心が上なのか下なのかわかりづらいかと思いますが、利用者さんが車椅子に乗っている状態では、重心が高いため、坂道に対して横向きになった際、下側向きに転倒する可能性が高くなります。

場合によっては、坂道の上側の車輪が宙に浮くこともあります。

介助者も車椅子の背後になる為、坂の下側から支える事が出来ず、特に体が大きい方の場合は踏ん張りがきかなくなる可能性があります。

では、どうすれば、良いのかというと、この場合は安全の為、ご家族や付添者の方に坂の下側から支えてもらうようにして下さい。

また、坂道の斜め走行も同じ原理で危険ですので、なるべく坂道に対して真っ直ぐの方向に向けるようにして下さい。下りの際はバック向きに移動すると安定して移動することが可能となります。

まとめ

  1. 車椅子が坂道に対して横になる場合は、下側の方に人を配置する。
  2. 車椅子は人が乗ると、重心が上に来るので坂道では特に要注意する。
  3. 坂道で車椅子介助をする場合は、車椅子を押す人1人、下側で支える人1人、合計2人で介助する方が圧倒的に安全である。

 

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